お役立ちコラム

意外と知らない節税の注意点や税理士を選ぶポイントなど、税理士、税務に関する様々な豆知識をご紹介するお役立ちコラムです。

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会社設立・新規開業

公開日:2015/03/26 更新日:2026/08/27

会社設立と税理士の役割分担

会社設立では、登記は司法書士、税務・会計は税理士が主に担います。許認可が必要な事業では行政書士、従業員を雇う場合は社会保険労務士も関わるため、会社設立は複数の士業の役割分担で考えると整理しやすくなります。税理士に相談するメリットは、設立前の資本金・役員報酬・決算月などの数値設計と、設立直後の税務届出・会計体制づくりにあります。税理士紹介エージェントでは、専任エージェントが提携税理士と面談し、創業期や融資相談への対応実績、得意な業種・規模感まで確認したうえで紹介しています。本記事は税理士紹介エージェント〔パスクリエイト運営〕による情報提供記事です。

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会社設立に関わる士業の役割分担とは?

会社設立に関わる士業は、税理士・司法書士・行政書士・社会保険労務士で担当領域が異なります。誰が優れているかではなく、「何を依頼したいか」で相談先を分けるのが基本です。

士業主な担当会社設立での役割
税理士税務・会計設立前の数値設計、税務届出、設立後の決算・節税相談
司法書士登記株式会社・合同会社などの設立登記の代理
行政書士許認可・書類許認可申請、定款作成サポートなど
社会保険労務士労務・社会保険社会保険の新規適用、入社手続、労務管理

たとえば、会社の登記申請を代理できるのは司法書士です。飲食業、建設業、古物商など許認可が関わる事業では行政書士が関わる場面があります。従業員を雇う場合は、社会保険や労務手続で社会保険労務士の領域が出てきます。

税理士は、設立手続そのものよりも、設立前後の税務・会計・資金面の整理を担います。会社設立時は、士業を一括りにせず、登記・許認可・税務・労務のどこに不安があるかを分けて考えると相談先を選びやすくなります。

会社設立に税理士は必要?

会社設立に税理士への依頼は必須ではありませんが、設立前から相談すると税務・会計面の初期設計を整理しやすくなります。会社は設立して終わりではなく、設立直後から記帳、税務届出、資金繰り、役員報酬、決算申告などの実務が始まるためです。

設立前に税理士へ相談する一般的な理由は、次のような論点を早めに確認できる点にあります。

  • 資本金をいくらにするかの考え方
  • 役員報酬をいつ、どのように決めるか
  • 決算月をいつにするか
  • 消費税など税務上の届出の有無
  • 会計ソフトや経理フローの立ち上げ
  • 創業融資を受ける場合の事業計画の数値面

ただし、税理士が必要かどうかは、事業内容、売上見込み、従業員の有無、融資の予定、経理に使える時間によって異なります。「会社設立するなら必ず税理士が必要」とは限りません。個別の税務判断や届出の適用可否は、最終的に税理士へ確認することが重要です。

税理士はいつから頼むのがいい?

税理士へ相談する時期は、設立前、設立後すぐ、事業が落ち着いてからの3パターンで考えると判断しやすくなります。早いほど初期設計に関われますが、必要性は会社の状況によって変わります。

相談時期一般的なメリット注意点
設立前資本金、役員報酬、決算月、融資計画を事前に整理しやすい登記や許認可は別士業の領域になる
設立後すぐ税務届出、会計ソフト、記帳体制を早期に整えやすい設立前に決めた事項は後から変えにくい場合がある
事業が落ち着いてから売上や取引量を見て必要性を判断しやすい届出期限や経理の遅れに注意が必要

紹介の現場では、設立後に慌てて探すより、設立前に相談しておいたほうがスムーズだったという声は少なくありません。特に創業融資を検討している場合や、最初から取引量が多い見込みの場合は、税理士が事業計画の数値面や会計体制づくりに関わる余地があります。

一方で、小規模に始める事業で、当面の取引が少なく、経理を自分で管理できる場合は、設立後に必要性を見ながら相談する選択肢もあります。判断に迷う場合は、設立前後のどちらで税務・会計の負担が重くなりそうかを基準にすると整理しやすくなります。

設立時に税理士が手伝えることは?

設立時に税理士が手伝えるのは、主に税務・会計・資金面の設計です。登記を代理する役割ではなく、会社を作った後に困りやすい数字まわりを整える役割と考えると分かりやすいでしょう。

税理士が関わる一般的な内容には、次のものがあります。

  • 事業計画の売上・利益・資金繰りの整理
  • 創業融資を検討する際の数値面の相談
  • 会計ソフトの選定や初期設定の相談
  • 記帳方法や資料保管ルールの整理
  • 青色申告承認申請書など税務署への提出物の確認
  • 設立後の決算申告や税務相談への対応
  • 特に青色申告承認申請書などの届出には期限や要件が関わるため、一般的な提出物として把握しておくことは大切です。ただし、どの届出が必要か、どの制度を選ぶべきかは個別事情で変わります。適用の判断は税理士へ相談してください。

税理士の得意分野も一律ではありません。創業期の会社に強い税理士、融資相談に慣れている税理士、クラウド会計に強い税理士など、事務所ごとに経験や対応スタンスが異なります。税理士に何を依頼できるかもあわせて確認すると、依頼範囲を整理しやすくなります。

登記・許認可は誰に頼む?

設立登記は司法書士、許認可は行政書士、社会保険や労務は社会保険労務士に相談するのが一般的です。税理士は税務・会計の専門家であり、会社設立に関わるすべての手続きを単独で担うわけではありません。

株式会社や合同会社を作るには、法務局への設立登記が必要です。登記申請の代理は司法書士の領域です。定款作成のサポートや許認可申請は、内容によって行政書士が関わることがあります。

従業員を雇う場合は、社会保険の新規適用、雇用保険、労働保険、入社手続などが発生します。これらは社会保険労務士の領域です。法人化と同時に採用する予定がある場合は、個人事業主の従業員雇用のような労務面の基礎知識も確認しておくとよいでしょう。

複数の士業が関わる場合は、最初に全体像を整理してから相談先を分けると無駄が減ります。税理士に相談する際も、「登記は司法書士に相談予定」「許認可が必要か分からない」など状況を伝えると、必要な連携を確認しやすくなります。

自分で設立する場合に税理士だけ頼むことはできる?

自分で会社設立手続きを進めながら、税務・会計だけ税理士に相談することは可能です。近年は、freee会社設立やマネーフォワード クラウド会社設立など、設立書類の作成を支援するサービスを使って自分で進めるケースもあります。

ただし、設立書類を作れることと、設立後の税務・会計判断が整理できていることは別です。たとえば、役員報酬の決め方、決算月、税務届出、経理フロー、消費税の論点などは、会社の状況によって確認事項が変わります。

自分で設立する場合でも、次のような不安があれば税理士への相談を検討する余地があります。

  • 設立後すぐに売上や経費が多く発生する
  • 創業融資を受けたい
  • 役員報酬や資本金の考え方に不安がある
  • 会計ソフトをどう設定すればよいか分からない
  • 決算申告まで自力で対応できるか不安がある

税理士費用は、顧問料、決算料、記帳代行、年末調整など、依頼範囲によって構造が変わります。具体的な金額は事務所や業務量により異なるため、見積もり時に内訳と業務範囲を明確にしておくことが大切です。

設立後に税理士を探すには?

設立後に税理士を探すときは、料金だけでなく、創業期への対応経験や連絡の取りやすさも確認することが大切です。会社設立直後は、経理体制が固まっていないことが多く、税理士とのやり取りのしやすさが実務の負担に影響します。

確認したい判断軸は、次のような項目です。

  • 創業期や小規模法人の支援経験があるか
  • 自社の業種や売上規模への理解があるか
  • 顧問契約の範囲が明確か
  • 訪問型、来所型、オンライン対応のどれが中心か
  • freee、マネーフォワード、弥生など使いたい会計ソフトに対応しているか
  • 返信スピードや連絡手段が合うか
  • 話しやすさや説明の分かりやすさに納得できるか

税理士の対応スタンスは、これまでの経験や事務所の運営方針によって傾向が分かれることがあります。たとえば、訪問型を重視する事務所もあれば、オンライン面談や来所型を中心にして移動時間を抑える事務所もあります。どちらが良い悪いではなく、自社の経理体制や相談頻度に合うかで判断することが重要です。

選び方の全体像は、失敗しない税理士の選び方でも詳しく整理しています。

自分で見極めが難しいときはどうすればよい?

税理士の得意分野や対応スタンスを自分だけで見極めにくい場合は、紹介サービスを選択肢の1つとして使う方法があります。特に設立期は、創業融資、クラウド会計、顧問契約の範囲など、最初に確認すべき項目が多いためです。

税理士紹介エージェントでは、2012年の創業以来、約14年にわたり専任エージェントが提携税理士と毎回面談し、事務所の強み、得意・不得意な業種、既存クライアントの属性、受け入れ可能な予算レンジなどを確認しています。設立期の会社では、スタートアップや創業融資に強い税理士か、経理初心者への説明が丁寧かといった相性も紹介時の確認ポイントになります。

ご利用が無料なのは、提携税理士からの広告費で運営しているためです。ご相談・ご紹介は何度でも無料で、ご紹介後に費用が発生することはありません。税理士と顧問契約を結んだ場合の顧問報酬は、税理士へ直接お支払いいただきます。

よくあるご質問(FAQ)

会社設立に税理士は必ず必要ですか?

会社設立に税理士への依頼は必須ではありません。登記は司法書士の領域であり、税理士は主に設立前後の税務・会計・資金面を支援します。役員報酬、決算月、税務届出、創業融資などに不安がある場合は、設立前から相談する選択肢があります。

会社設立で税理士に相談するならいつからがよいですか?

税理士に相談する時期は、設立前または設立後すぐが一般的に検討しやすい時期です。設立前なら資本金、役員報酬、決算月などの初期設計を確認しやすくなります。設立後すぐなら、税務届出や会計ソフト、記帳体制を整えやすくなります。

会社設立の登記は税理士に頼めますか?

設立登記の代理は司法書士の領域です。税理士は登記ではなく、税務・会計・決算申告・資金面の相談を主に担当します。登記、許認可、税務、労務はそれぞれ担当士業が異なるため、依頼内容を分けて考えると整理しやすくなります。

行政書士と司法書士の違いは何ですか?

司法書士は主に登記、行政書士は主に許認可申請や書類作成を担当します。会社設立では、設立登記を司法書士、許認可が必要な事業の申請を行政書士に相談する場面があります。実際にどの許認可が必要かは事業内容により異なります。

自分で会社設立してから税理士を探しても間に合いますか?

自分で会社設立してから税理士を探すことも可能です。ただし、税務届出や会計体制づくりには期限や初期設定が関わるため、設立後は早めに確認するほうが安心です。届出の要否や制度選択の判断は、個別事情に応じて税理士へ相談してください。

税理士紹介エージェントはなぜ無料で利用できますか?

税理士紹介エージェントの利用が無料なのは、提携税理士からの広告費で運営しているためです。利用者から紹介料・相談料はいただかず、相談や紹介し直しも無料です。税理士と顧問契約を結んだ場合の顧問報酬は、税理士へ直接支払う形になります。

本記事の監修者

税理士

山下 記子(やました のりこ)

TFSコンサルティンググループ TFS国際税理士法人 四谷オフィス
税理士登録番号: 142612(東京税理士会 四谷支部所属)

TFSコンサルティンググループ・TFS国際税理士法人

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